1987年に国の重要伝統的建造物群保存地区に指定された古い町並みには武家屋敷や町屋が立ち並び、縁側、漆喰の壁、木製の引き戸に山の緑が映え、川のせせらぎが響きます。どこか懐かしい暮らしと風景を今に伝えています。
2007年に大森町一体は、石見銀山遺跡とその文化的景観としてユネスコの世界遺産に登録されました。
今でこそ多くの人たちで賑わう大森の町ですが、1923年に鉱山が閉山して以降は、町から急速に活気が失われていきます。
特に、会長の中村が、大森にUターンした1974年頃はゴーストタウンと化していました。
その後も人口は減り続け、空き家も増えていきました。
この町は大航海時代に銀を求めて世界中の人々が訪れた場所だった。この町を再び世界に誇れる町にしたい。大森で起業した時、中村はそう決意し、その想いを胸に社業の成長とともに古民家の再生を始めました。
その後も行政・金融機関の補助は一切受けず、全て自力で古民家を買い取り再生していきました。
当社はこれまでに約60軒の建物を修復してきました。
再生した建物は「町に文化力を」との思いから迎賓館兼資料館、ゲストハウス、オペラハウスなどに改築しました。
また、地域の方にレストランや喫茶店、ドイツパンのお店、銀製品のお店などとして使って頂いています。
そのうち20軒には住居として社員とその家族など約70人が住んでくれています。社員を中心にU・Iターンの住民が増え、人口減少に歯止めが掛かり始めました。
「再び世界に誇れる町に」この想いを胸に中村ブレイスはこれからも地域社会に貢献して参ります。