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世界一小さなオペラハウス「大森座」の由来

大森座は、石見銀山で多くの人が働き、町もにぎわっていた大正4年の1915年、鉱山の経営会社が資金を出して、町並みの中心部駒ノ足に作った芝居小屋です。回り舞台や花道、2階席もありました。芝居一座が泊まり込み、大森座は連日見物客で大にぎわいでした。その後も、映画の上映や学校の演劇発表などに使われ、町民の心のよりどころとなっていました。しかし、大森町は過疎化が進み、大森座が活躍する場面も少なくなりました。老朽化も進んだため1964年に惜しまれながら解体されました。丁度、半世紀前のことです。
10年後の1974年12月、当社中村ブレイスは大森町にて創業、今年40周年を迎えました。
大森座とともに、同じ町内に、長い間地域の大切な発信拠点であった、旧大森郵便局舎がありました。2007年、世界遺産となった石見銀山大森町の楽しい出会いの場となればと思い、2つの文化施設への想いを込めて、旧郵便局舎を大改装し、今日、竣工となりました。
 
新生「大森座」は往時の大森座の約3分の1のスペースで、新たな100人収容の「世界一小さなオペラハウス」ですが、かつての「大森座」のように、世界遺産石見銀山の地の楽しい文化のシンボルになればと願っています。
創業40周年に感謝して

謹白

2014年12月吉日

中村ブレイス(株)
代表取締役 中村 俊郎
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旧大森郵便局は江戸時代末期の建設と推定される重要文化財熊谷家に設立されました。明治5年、島根県で松江、・浜田・安来・出雲に次ぐ5番目の開設です。大正8年(1919年)に道を隔てた向納屋に移され、昭和37年(1962年)まで大森郵便局舎として使われていました。木造2階建て、白壁と明治時代のガラスが入った白い格子の窓枠がモダンな雰囲気で、大森の町並みに不思議な調和を醸し出しています。郵便局の後は、久利町の郷原医院の大森分院として大森町民もお世話になりました。なじみ深いその診療所も平成24年、閉所となりました。